冬場は湿度が低いため、部屋の空気は乾燥しがちです。
大人が「なんか部屋が乾燥しているな」と感じている状況は赤ちゃんにとって、
とても過酷な環境になっていることも!
赤ちゃんは乾燥した空気が苦手です。
乾燥している場所にいることで
・病気に対するリスク
・肌へのダメージ
も生じてしまいます。
今回の記事では
- ◇この記事のポイント◇
- ・なぜ赤ちゃんに乾燥は過酷な環境なのか
- ・赤ちゃんにとって最適な湿度とは?
- ・赤ちゃんの乾燥対策
- ・快適に冬場を過ごす方法
これらについてご紹介します。
赤ちゃんには乾燥した環境は過酷です!
赤ちゃんの小さい体には乾燥した環境はものすごくつらいものになります。
乾燥した環境にいると
- ・肌へのリスク
- ・風邪へのリスク
- ・インフルエンザなどのウィルス感染のリスク
これらの症状が出てしまう可能性が非常に高くなります。
大人にとっても症状が出る可能性が高い状態なので、赤ちゃんにとっても厳しい環境であるのは間違いありません。
赤ちゃんの肌への乾燥のリスク
赤ちゃんの肌は生後2か月を過ぎると乾燥しやすくなります。
そのため、湿度の低い冬場には赤ちゃんの肌への乾燥対策が必須となります。
乾燥対策を行わなかった場合、赤ちゃんは乾燥肌になってしまいます。
そのまま放置してしまうと、乾燥性湿疹が生じてしまい、さらにひどい場合は感染症にかかるリスクも出てきます。
肌は湿度が60%以下になると乾燥し始めると言われています。
赤ちゃんは抵抗力が小さいので肌の乾燥には細心の注意を払ってあげる必要があります。
赤ちゃんに「風邪・ウィルス感染」を引き起こす乾燥のリスク
乾燥している室内はウィルスにとって最高の環境になります。
ウィルスは湿度40%以下になると活動が活発になります。
ウィルスの活動が活発になるとそれだけ赤ちゃんへの感染のリスクは高くなってしまいます。
インフルエンザなどのウィルスは温度が22度前後で湿度が50%になると生存率は3~5%になると言われています。
ウィルス感染のリスクを低減させるためには適切な湿度管理が重要となります。
赤ちゃんにとって最適な湿度とは?
肌への乾燥リスクとウィルスへの感染リスクからを考慮すると、赤ちゃんにとって最適な湿度環境は60%程度を保ってやるのがよいと言えます。
少なくとも湿度が40%を切ってしまいウィルスに感染しやすい環境になることは十分に避けてあげる必要があります。
赤ちゃんの乾燥対策
赤ちゃんにとって湿度がとても大切なことがわかりました。
ここからは乾燥に対しての対策方法を紹介していきます。
赤ちゃんの肌への乾燥対策
肌の乾燥対策には湿度を管理してやることも重要ですが、まずは赤ちゃんの肌をしっかり保湿してやることが重要です。
皮脂の分泌が多い場所は乾燥による湿疹のリスクは少ないです。
しかし、胸元や背中、二の腕や太ももなど大人でも乾燥を感じやすい場所は、赤ちゃんにとっても乾燥しやすい場所となるので要注意が必要です。
特に生後2ヶ月頃からの保湿は重要で、毎日全身をしっかり保湿してあげることでアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下すると言う研究結果もあります。
成育出生コホート研究におけるランダム化臨床研究介入試験で、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3…
「風邪・ウィルス」に対する乾燥の対策
風邪やウィルスに対してはは先にも述べましたが湿度の管理をしてやることが重要です。
ウィルスは低温で低湿度な空気を好み、空気中に水分が少ないほど軽やかに浮遊して拡散してしまいます。
その結果、ウィルスに感染しやすい環境ができてしまいます。
湿度の目安は60%程度にしてやるのがよいでしょう。
冬場はエアコンの使用で湿度は下がりがちになりやすいので加湿器を使うなどで湿度を保ってあげましょう。
赤ちゃんと冬場を快適に過ごす方法は?注意点は?
加湿器で加湿をしてあげよう!
部屋の湿度を上げる方法としては加湿器を用いる方法が有効です。
加湿器にもいろいろなタイプがあります。
- スチーム式:ヒーターによる加熱でお湯を沸かし加湿するタイプ。加湿力が高いが電気代もかかる。
- 気化式:水に空気を送り加湿するタイプ。自然に近い蒸発作用を利用したタイプで加湿能力は低めだが電気代は安い。
- 超音波式:水に超音波を当てて微細な粒子にし、噴出するタイプ。消費電力も比較的低いがお手入れが必要となる。
- ハイブリッド式:温風を水に送るタイプ。スチーム式と気化式の両面を併せ持っている。
などがあります。
スチーム式をオススメする理由は、スチーム式は水を沸騰させて加湿をしている点です。
加湿器はお手入れを怠ると内部で雑菌が繁殖します。その結果、加湿する際に雑菌をまき散らす恐れがあるからです。
スチーム式では沸騰して出た蒸気で加湿するので衛生的に使用できます。
また、手入れが十分にできればほかのタイプの加湿器も雑菌をばらまくことはありませんし、それぞれにタイプでメリットがあるので他のタイプがダメというわけではありません。
しかし、子育てで忙しいパパ・ママには加湿器の手入れも大変です。手入れの手間が少ないという点も、スチーム式をオススメするポイントとなります。
注意点はスチーム式は加熱した蒸気で加湿するので赤ちゃんがヤケドしてしまわないように、吹き出し口に触れないように気を付けましょう。
加湿器以外で加湿する方法
加湿器がないけど乾燥が気になるという場合は、お家にあるもので代用しましょう。電気代もかからず経済的に加湿することができます。
・お湯を張ったボウルを部屋に置く。
沸騰したお湯をボウルや洗面器に入れ部屋に置いておく方法はあります。お湯は蒸発するため湿度を上げやすいです。
しかし、赤ちゃんが触れてやけどしたりすることがないように十分注意しましょう。
・洗濯物の部屋干し
洗濯物を乾燥している部屋で干すというのも有効な手段です。この方法であれば洗濯物も乾いて一石二鳥です!
しかし、リビングに干したりすると見た目が気になってしまいますよね。
そういった場合には、タオルをハンガーでつるしておくのもよい方法でしょう。
加湿のやり過ぎは要注意!結露・カビの原因に!
加湿器を使っていると、窓がびしょびしょになってしまったという経験はありませんか?
加湿器を使用する点で気を付けなければいけない点があります。
・結露
加湿能力が高い加湿器を使用する際に良く起こります。結露をそのまま放置しておくと窓枠にカビが生えることもあります。
適度に部屋の換気も行い、結露がひどいようであれば加湿器の加湿量の調節もしてみましょう。
・カビ・レジオネラ菌
カビやレジオネラ菌にも気を付けなければいけません。
レジオネラ菌は最近の一種で肺炎の原因といわれる恐ろしい菌です。
超音波式や気化式など熱が加えられない加湿器で発生しやすくなります。
加湿器を使用する場合はこまめに手入れを心がけましょう。
車内の乾燥対策も重要です!
赤ちゃんを自動車に乗せて移動することもありますよね。
実は冬場の暖房を効かせている車内は湿度30%以下になってしまいます。
30%以下という数字は砂漠と同じくらい湿度が低い環境なのです!
そのような環境で移動していてはウィルス感染のリスクや肌の乾燥リスクは非常に高くなります。
車内での快適な過ごし方については「冬の車内は砂漠と同じ環境だ!!乾燥対策にオススメ加湿器5選!」で紹介しています。
どうも、ばやし(@bayashism)です。寒い時期に車でお出かけすると、「のどが痛い」や「唇が乾燥してヒリヒリする」とかありませんか?遠出をした際は特に乾燥を感じますよね。ばやしは冬場の遠出で乾燥を感じ、のどが痛く[…]
まとめ
赤ちゃんを乾燥から守るために以下の点に注意してあげましょう。
- ◇この記事のまとめ◇
- ・部屋の湿度は60%程度に保ってあげる。
- ・こまめに肌の保湿を忘れずに!
- ・加湿器を使用する際は十分にカビ・細菌に気を付けて使用する。