赤ちゃんがなかなか寝つかずに困ったことはないですか?
やっと寝たかと思ったのに、お布団に寝かせようとしたらまた起きてしまったりと、赤ちゃんを寝かせつけるだけでなかなか大変ですよね。
そんな悩みをお持ちのパパ・ママはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
赤ちゃんが寝るにあたって、実は部屋の温度と湿度に関係があったのです。
今回の記事では
- ◇この記事のポイント◇
- ・赤ちゃんがなかなか寝ない原因と対策
- ・どういった環境がよく寝てくれるのか
これらについてご紹介します。
赤ちゃんが寝ない原因は湿度と温度が関係していた!? 睡眠の仕組みと湿度の関係
赤ちゃんの睡眠の仕組み
人は寝ている間、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠を90分サイクルで繰り返しているといわれています。
一方で赤ちゃんの睡眠サイクルはというと、50~60分のサイクルでレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
レム睡眠:浅い眠りの状態で、脳が活発に働いており記憶の定着と整理が行われている。夢を見たりするのはレム睡眠の時に見ている。
ノンレム睡眠:深い眠りの状態で、大脳が休息している時間。脳や肉体の疲労回復が行われている状態。
浅い睡眠であるレム睡眠の時間が大人は睡眠サイクル中の20%程度であるのに対して、生後間もない赤ちゃんは睡眠中の50%がレム睡眠です。
そのため、ちょっとした物音で起きてしまったり、やっと寝かせたと思って布団に下した際に目が覚めたりするのです。
しかし、赤ちゃんにレム睡眠の状態が多いのには理由があります!
レム睡眠状態の時に脳は成長しており、赤ちゃんは脳を成長させるためにレム睡眠の状態が長いのです。
赤ちゃんの誕生時の脳の体積は大人になったときの30%程度の体積しかなく、生後3年間は特に脳が成長するため、レム睡眠の時間が長いといわれています。
☞赤ちゃんの睡眠についてはごちらも是非ご覧ください。
赤ちゃんは湿度が高い環境が苦手
赤ちゃんは実は「湿気」がとても苦手なのです。
赤ちゃんの肌の厚さは大人の3分の1しかなく、とても繊細です。
特に湿気には敏感でじめじめと湿度が高いとご機嫌斜めになりやすいのです。
赤ちゃんはとても汗っかきで、湿度が高い環境では首や足の皮の部分に汗疹などができやすくもなります。
そのため、湿度が高い状態では汗をかいた上にさらにジメジメしてしまい不快に感じてしまうのです。
赤ちゃんが快適に過ごせるように湿度には十分に注意してあげる必要があります。
どんな環境が赤ちゃんは快適に過ごせるの?季節ごとの温度と湿度
春の快適な過ごし方
赤ちゃんが快適に過ごせる「春」の部屋環境は
- 温度:25度前後
- 湿度:40~60%
になります。
冬が明けてだんだんと暖かくなるこの季節は、寒暖差が激しいので赤ちゃんの体調管理も重要です。
部屋は特にエアコンなどで温度管理に気を付けて寒暖差を赤ちゃんに感じさせないようにしましょう。
夏の快適な過ごし方
赤ちゃんが快適に過ごせる「夏」の部屋環境は
- 温度:27度前後
- 湿度:40~60%
になります。
夏は外の気温がものすごく暑くなります。
夏場もかなり温度差が出てしまうため、注意が必要です。
赤ちゃんは体温調整が未熟なので急な温度変化は体への負担も大変大きくなります。
涼しいところから外出する際なども注意が必要です。
秋の快適な過ごし方
赤ちゃんが快適に過ごせる「秋」の部屋環境は
- 温度:23度前後
- 湿度:40~60%
になります。
この時期は温度の変化も少なく、大人にとっても過ごしやすい時期ですね。
赤ちゃんにとってもこの時期は大変過ごしやすい時期と言えるでしょう。
しかし、日に日に寒くなってきますので急な冷え込みなどには気を付けましょう。
冬の快適な過ごし方
赤ちゃんが快適に過ごせる「冬」の部屋環境は
- 温度:22度前後
- 湿度:40~60%
になります。
この時期は寒いです。
大人もこの時期は体にこたえます。
もちろん、赤ちゃんも寒い環境では体への負担も大きくなります。
しかし、寒いからといってたくさんの服を着重ねるのは要注意です。
温度と湿度がしっかり管理された環境では、かえって赤ちゃんは暑く感じてしまいます。
赤ちゃんは大人よりも平熱が約1℃高く、平均体温は37℃といわれています。
寒い時期だからと着こませ過ぎないように気を付けましょう。
湿度はどの時期も40~60%がいいの?
赤ちゃんの最適な湿度環境は四季を通して40~60%がよいです。
湿度60%以上の環境になるとカビなどが発生しやすい環境になります。
赤ちゃんは免疫力が低いため、カビの胞子を吸い込むことでアレルギー疾患を発症するリスクもあります。
赤ちゃんの肌は乾燥に対してとても敏感で40%未満になると乾燥肌となり湿疹の原因になります。
また、インフルエンザなどのウィルスも活発となり感染リスクが高くなります。
冬場は湿度が低いため、部屋の空気は乾燥しがちです。大人が「なんか部屋が乾燥しているな」と感じている状況は赤ちゃんにとって、とても過酷な環境になっていることも!赤ちゃんは乾燥した空気が苦手です。乾燥している場所[…]
最後に
赤ちゃんにとって最適な睡眠環境を整えてあげることが、
結果としてパパ・ママの睡眠時間の確保にもつながります。
快適な睡眠環境を整えて夫婦の時間を作りましょう。